成長・発達

子どものご褒美、良いあげ方と良くないあげ方があるって知ってた??

 

皆さんは、「ご褒美」と聞くと、どんなイメージですか?

・何かができたらおもちゃを買ってあげよう!
・これをやったらおやつをあげよう!

こんな風に使うことが多いのかなと思います。

ただ、心理学の研究では、↑の「あげよう!」(ご褒美があること)を先に言うか、言わないかで、子どものやる気が半減してしまう場合があることが分かってきています

ご褒美の与え方による意欲のちがい

ニューヨーク大学のサム博士という方が行ったお絵かきの研究があります。
お絵描きの時間は30分。

Aグループ
「お絵描きをしたらご褒美をあげるね」と、事前に伝えてから渡す

Bグループ
お絵描きをしてから、サプライズでご褒美を渡す

Cグループ
お絵描きをしても、何も渡さない

この実験の結果、BCのグループは、再びお絵描きをしてもらってもやる気は損なわれなかったものの、Aのグループは、最初にやった半分の時間しかお絵描きをしなかったそうです。

これは、アンダーマイニング効果と言って、動機が「絵を描く」ということから、「ご褒美、対価」に切り替わってしまうことによって、本来の目的への意欲が損なわれてしまった、ということなんですね!

日常の中でも、
「○○したら、おやつあげるよ!」
「◇◇頑張ったら、おもちゃ買いに行こうか!」
というご褒美、よくあると思います!

ただ、目的が『頑張ること』から『ご褒美をもらうこと』に切り替わってしまうので、その後、こちらが頑張って欲しいことからは気持ちが離れてしまうということですね

ではどうしたらいい??

ご褒美を「言葉」に変えてみよう

ご褒美という表現だと、「モノ」と考えがちですが、これを「言葉」に変えてみるのも一つの方法です。

「○○ちゃんが一生懸命な姿が、とっても素敵だったよ!よくできました」
「本当によく頑張ったね、かっこよかったよ」

こんな「言葉」だけでも、子どもの心の奥底に誇らしい気持ちと共に残るものです

ご褒美(モノ)をあげるときは言葉を工夫してみよう

でも、そうは言っても……の事態もありますよね

「おじいちゃんおばあちゃんが、孫に色々と理由をつけてあげたがるんです。」などなど、ご褒美をあげたい!という場面もあると思います

おじいちゃんおばあちゃんの気持ちも大切にしたいし……じゃあどうしたらいい?

という場合の一つの策を、最後にお伝えしますね

実は、別の研究では「○○したらご褒美をあげるね」という風に、何かをやってもらうためにご褒美をあげると、自分の意思で物事を決められなかったり、誰かの指示がないと動けない子になりやすいとも言われているそうです

これは、結果に対しての対価なので、例えばイルカショーなどで、イルカがトレーナーの指示を待ち、指示通りの芸ができたらご飯をもらえる、というようなイメージですね。

これを応用するならば、「できたことに対しての対価」が、指示を待つことに繋がるということなので、頑張る過程に対してのご褒美にしたら、良いのかなと思います。

簡単に言うと

「○○ができたから、ご褒美だよ!」
↓↓↓
「○○ができるまで、一生懸命頑張ってたね、ご褒美だよ!」という感じですね!

「結果ではなく、プロセス(過程)を大切にしている」なんて言葉をよく聞くと思いますが、普段の生活でも、結果を褒めるより、プロセスを認めてもらえた方が、長い目で見ると成果が伸びるということがありますね

ということで、大人も、色々と試行錯誤ですね

では、最後までお読み頂き、ありがとうございました

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